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WP Super Cacheの不具合の少ない設定方法と使い方【WordPress高速化】

この記事では、WordPressプラグイン「WP Super Cache」で不具合の少ないおすすめの初期設定の方法と使い方を、画像を用いてわかりやすくご紹介します。

WP Super Cache(ダブルピー スーパー キャッシュ)」は、簡易的なキャッシュプラグインです。

無料でWordPressを高速化できますが、設定画面がわかりにくいため誤った設定をしている人が多いようです。

suya

誤った設定で逆に遅くなっている人も多いようです。

なるほどくん

なるほど!よく読んで始めます。

この記事でできること
  • WP Super Cache」の初期設定が完了できる
  • 設定項目の重要度がわかる
  • 不具合時の対処法がわかる
この記事を書いた人

suya @suyasite

この記事を最後まで読めば、WordPress(ワードプレス)を高速化できます。

ぜひ最後まで進めてみてください。

目次

高速化プラグイン(キャッシュプラグイン)の選び方

最初に高速化プラグイン(キャッシュプラグイン)の選び方を簡単に解説しておきます。

最も高速化できるのは「WP Rocket」

WordPress高速化プラグインで、表示速度No1は圧倒的な差をつけて「です。

WordPress高速化プラグインの表示速度ランキング(2023年1月)
WordPress高速化プラグインの表示速度ランキング(2023年1月)

有料ですが高速テーマなどと併用するユーザーが多く、効果が高いようです。

mixhostやカラフルボックスなどは「LiteSpeed Cache」

LiteSpeedを採用しているレンタルサーバーは、無料で「LiteSpeed Cache」が使えます。

画像のWebP化や投稿リビジョン削除なども可能なので、これ1つで他のプラグインを減らすことができます

リビジョン削除も行いたいなら「WP-Optimize」

LiteSpeed以外のレンタルサーバーで、投稿リビジョン削除も行いたい場合は、「WP-Optimize」がおすすめです。

投稿リビジョン

投稿リビジョンなどのデータベースは高速化のボトルネックになりやすいため、定期的な削除が推奨されます。

「WP Fastest Cache」はモバイルキャッシュがない

WP Fastest Cache」は、モバイルキャッシュ機能が有料版(Premium版)のみになります。

そのため、完全レスポンシブ対応のテーマ以外はおすすめできません

たとえば、などは完全レスポンシブ対応なので問題ありませんが、などはモバイルキャッシュなしで利用することになります。

「WP Super Cache」は設定が難しい

WP Super Cache」は、設定画面が難しいために間違って設定する人が多いようです。

無料ですが、初心者向けではないかもしれません。

いろんなキャッシュやCDNを使いたいなら「W3 Total Cache」

ページキャッシュ以外のさまざまなキャッシュ機能やCDNを利用したい場合は「W3 Total Cache」が便利です。

高機能なのでレンタルサーバーだけでなく、VPSやクラウドサービスにも使いやすいです。

CSS・JS・HTML最適化が専門の「Autoptimize」

Autoptimize」は、キャッシュプラグインと組み合わせて使うこともできる最適化プラグインです。

CSS・JS・HTMLの最適化・縮小化などは不具合が生じることが多いですが、Autoptimize」だと不具合が出ない場合もあります

高速化プラグイン(キャッシュプラグイン)の機能比較

各プラグインの機能の違いは、以下をご覧ください。

スクロールできます
WP RocketLiteSpeed CacheWP-OptimizeWP Fastest CacheWP Super CacheW3 Total CacheAutoptimize
ページキャッシュ
モバイルキャッシュ
オブジェクトキャッシュ
データベースキャッシュ
ブラウザキャッシュ
CSS/JS/HTML最適化
JS遅延読み込み
画像WebP化有料有料オンザフライ
画像遅延読み込み有料有料
リンクプリロード
データベース最適化自動手動自動有料
CDN簡易QUIC.cloud簡易簡易高機能
Heartbeat制御
料金有料無料無料無料無料無料無料
詳しく詳しく詳しく詳しく詳しく詳しく詳しく
高速化プラグイン(キャッシュプラグイン)の比較

画像圧縮・WebP化は「EWWW Image Optimizer」

画像の圧縮やWebP化を行いたい場合は、「EWWW Image Optimizer」もあります。

特に画像のWebP化は高速化に有利になるため、機能が不足する場合は導入しましょう。

どのプラグインを入れるか決まったら、早速インストールしていきます。

1) プラグイン「WP Super Cache」をインストール

作業を開始する前に、サーバーでバックアップを取得しておくことをおすすめします。

表示速度の変化を確認したい場合、現在の状態を「PageSpeed Insights」で計測しておきましょう。

ただし、計測値と体感のスピードは違いますので、実際の挙動確認もお忘れなく。

WordPress(ワードプレス)にログインしたら、左メニューの[プラグイン][新規追加]をクリックして、[プラグインの検索]をします。

WordPress(ワードプレス)のプラグインを検索して新規追加
[プラグイン]→[新規追加]から、[プラグインの検索]

[プラグイン][新規追加]から「WP Super Cache」を検索して、[今すぐインストール]した後に[有効化]します。

WordPressプラグイン「WP Super Cache」のインストール
「WP Super Cache」をインストール・有効化
「警告 ! このサイトでこのプラグインの利用が許可されていません。」とエラーが表示された場合

過去に他のキャッシュプラグインを利用していた場合に表示されることがあります。

FTPソフトやレンタルサーバーのファイルマネージャーから「/wp-content/advanced-cache.php」を削除してください。

「パーマリンク構造エラー」が表示された場合

パーマリンクが「基本(?p=xxx)」に設定されている場合に表示されます。

[設定][パーマリンク]から「投稿名」などに変更してください。

詳しくは、以下をご覧ください。

2) プラグイン「WP Super Cache」の初期設定

1) 簡単

左メニューの[WP Super Cache]をクリックすると、[簡単]タブが開きます。

WordPressプラグイン「WP Super Cache」の簡単設定
[簡単]設定

」は、CSS最適化・JavaScript遅延読み込み・画像遅延読み込みなどの機能を提供する高速化プラグインです。

どれも不具合が多い機能になるため、使用する場合は慎重に行なってください。

[キャッシング利用 (推奨)]をONに変更して[ステータスを更新]をクリックします。

WordPressプラグイン「WP Super Cache」のキャッシュ有効化
[キャッシング利用]をON

[キャッシュをテスト]をクリックして、ページキャッシュが動作しているか確認します。

WordPressプラグイン「WP Super Cache」のキャッシュテスト(開始)
[キャッシュをテスト]を開始

「両方のページのタイムスタンプが一致しました。」と表示されたら正常にキャッシュされています。

WordPressプラグイン「WP Super Cache」のキャッシュテスト(完了)
「日本語」に変更して[Submit]

「ページがマッチしません ! タイムスタンプが違うか見つかりません !」とエラーが表示された場合は、HTML圧縮・縮小化が悪さをしている場合があります。

  • Cloudflare MinfyでHTML最適化を無効化する
  • AutoptimizeでHTMLコードを最適化を無効化する

などをお試しください。

2) 高度な設定

[高度な設定]タブを開くと、[キャッシング]が有効化されているはずです。

WordPressプラグイン「WP Super Cache」の高度な設定
[キャッシング]を有効化

キャッシュ配信方法(シンプル・エキスパート)

キャッシュ配信方法には2つあります。

[シンプル]は、PHPでキャッシュ表示する方法です。

.htaccessファイルを編集しないため不具合が少ないですが、表示速度が若干遅くなります。

[エキスパート]は、.htaccessファイルの設定(mod_rewrite)でキャッシュ表示する方法です。

PHPを経由しないため、それだけ表示速度が早くなりますが、不具合が出る場合があります。

  • よくわからない初心者は、[シンプル]のままにしておきましょう。
  • 少しでも速くしたい人は、[エキスパート]にしてみて不具合がないか確認しましょう。

[エキスパート]にした場合は、必ず[Mod_Rewrite ルールを更新]をクリックしてください。

.htaccessファイルにmod_rewriteルールが追記されます。

WordPressプラグイン「WP Super Cache」のmod_rewriteルール(更新)
[Mod_Rewrite ルールを更新]

その他

その他の項目は、1箇所以外すべてONに変更します。

WordPressプラグイン「WP Super Cache」のその他設定
その他設定
重要度設定項目説明
キャッシュ制限ログイン中のユーザーに対してはキャッシュを無効化
GET パラメーターのページをキャッシュしないサイト内検索などを除外するためON
ページを圧縮し、訪問者により速くページを供給するGZIP圧縮を行うためON
キャッシュリビルドキャッシュ再構築中に過去キャッシュを表示するためON
ページのコンテンツと共に HTTP ヘッダーをキャッシュシンプルモード(PHP)最適化のためON
304 ブラウザーキャッシングブラウザキャッシュをON
既知のユーザーを匿名にして、キャッシュした静的なファイルを供給するログイン中のユーザーに対してはキャッシュを無効化

ログイン中のユーザーもキャッシュしてしまうと、別のユーザーに他のユーザーの情報が表示される場合があります。

会員サイトやECサイトでは、必ずキャッシュしない設定にしてください。

通常のブログ利用でも、管理者がログインしている状態だと編集結果を確認できなくなります。

GETパラメーターのページをキャッシュすると、サイト内検索(?s=)の結果ページがキャッシュされてしまいます。

サイト内検索のたびにキャッシュを生成しているとサーバー負荷が上がるため、必ずキャッシュしない設定にしてください。

ブラウザキャッシュを有効にすると、ブラウザを普通に更新(F5)しても変更が反映されません。

そのため、ブラウザをスーパーリロード(キャッシュクリア)する方法を覚えておきましょう。

ブラウザのスーパーリロードのショートカット
  • Windows: Ctrl + F5
  • Mac: Command + Shift + R

高度な設定

高度な設定の項目は、以下のように設定します。

[モバイルデバイスサポート]は、使用するテーマによって変わります

すべて設定したら、[ステータスの更新]をクリックします。

WordPressプラグイン「WP Super Cache」の高度な設定
高度な設定
重要度設定項目説明
ダイナミックキャッシュの有効化シンプルモード(PHP)最適化のためON
モバイルデバイスサポートはOFF
などはON
.htaccess ファイルから UTF8 やブログの文字コードを削除文字化けしない限りOFF
投稿や固定ページの公開、または更新時にすべてのキャッシュファイルをクリアサーバー負荷が上がるためOFF
追加のホームページチェックトップページの優先最適化のためON
コメントが投稿されたときに該当のページだけリフレッシュするコメント即時反映のためON
キャッシュされた最新のページを一覧表示する一覧表示が不要であればOFF
粗いファイルロックOFFのまま
遅延初期化late initエラーが出ない限りOFF

[モバイルデバイスサポート]は、テーマのレスポンシブ対応具合によって変わります。

たとえば、はOFFですが、などはONにしたほうがいいです。

設定をON/OFFしながらモバイル表示でデザイン崩れがないか確認してみましょう。

[投稿や固定ページの公開、または更新時にすべてのキャッシュファイルをクリア]してしまうと、それだけサーバー負荷がかかるため、逆に遅くなる場合があります。

[キャッシュされた最新のページを一覧表示する]をONにすると、設定画面のサイドバーにキャッシュページの一覧が表示されます。

WordPressプラグイン「WP Super Cache」のキャッシュページ一覧
キャッシュページの一覧

有効時間とガーベージコレクション

[キャッシュのタイムアウト]は、36000秒(10時間)〜86400秒(24時間)程度に設定します。

[スケジューラー タイマー]は、600秒(10分)〜3600秒(1時間)程度に設定します。

設定したら、[有効時間を変更]をクリックします。

WordPressプラグイン「WP Super Cache」の有効時間とガーベージコレクション
有効時間とガーベージコレクション
重要度設定項目説明
キャッシュのタイムアウト初期値は短すぎるので変更(36000〜86400)
スケジューラー タイマー長くしすぎない(600〜3600)
スケジューラー 定時・間隔通常は使用しない

ガーベージコレクションとは、古いキャッシュファイルを削除する機能のことです。

ただし、先読み(プリロード)をONにした場合は、ここでの設定は無効になります。

念のため設定しておくくらいで大丈夫です。

[スケジューラー タイマー]を86400秒(24時間)などに設定してしまうと、1日に1回しかキャッシュ削除が行われなくなります。

そうすると、一気に処理されてサーバー負荷が大きくなります。

[スケジューラー 定時・間隔]を使用することはほとんどありません。

1時間に1回の間隔だと、特定のタイミング(xx分)でだけキャッシュ削除したいことはないでしょう。

1日に1回の間隔だと、一気に処理されてサーバー負荷が大きくなります。

特定の時間にのみコンテンツが更新されるサイトなどで利用します。

3) CDN

[CDN]タブでは、高アクセスWebサイトの場合に高速化できます。

上級者向けの機能ですので、ここでは説明を割愛します。

Jetpack CDN」は、プラグインが提供するCDN機能です。

特殊な仕組みになっているため、あまりおすすめできません。

4) コンテンツ

[コンテンツ]タブでは、キャッシュの削除(クリア)ができます。

アドミンバーでもキャッシュを削除できるため、ここでは説明を割愛します。

5) 先読み

[先読み]タブでは、キャッシュの先読み(プリロード)設定が可能です。

[プリロードモード][タグ、カテゴリー、その他のタクソノミーをプリロードする]をONに変更して[設定を保存]します。

WordPressプラグイン「WP Super Cache」の先読み設定
[先読み]設定
重要度設定項目説明
プリロードモードキャッシュを事前準備するためON
タグ、カテゴリー、その他のタクソノミーをプリロードするキャッシュを事前準備するためON

先読み(キャッシュプリロード)は、キャッシュを事前に準備する機能です。

これをOFFにすると、最初のユーザーが訪問するまでキャッシュが生成されないため、表示速度が遅くなります。

6) プラグイン

[プラグイン]タブでは、アドオンを追加できます。

使用しないため、ここでは説明を割愛します。

7) デバッグ

[デバッグ]タブでは、ログの有効化や不具合対処ができます。

公式に確認されている不具合がいくつかあるようですが、ここでは説明を割愛します。

3) キャッシュをクリア(削除)する方法

カスタマイズを行なった場合や不具合が発生した場合は、一度キャッシュをクリア(パージ)することをおすすめします。

キャッシュを消去(重要度:

アドミンバーから[キャッシュを削除]をクリックします。

WordPressプラグイン「WP Super Cache」のキャッシュ削除(キャッシュクリア)
キャッシュパージ(キャッシュクリア)

4) WP Super Cacheで不具合が発生した場合

キャッシュをクリアする

まず最初に、キャッシュをクリアしてみてください。

設定変更などを行なった場合も、毎回キャッシュをクリアしたほうがいいです。

お問い合わせページをキャッシュから除外する

Contact Form 7」「MW WP Form」「Contact Form by WPForms」などのお問い合わせフォームで不具合が出た場合は、そのページを除外設定してください。

例えば、「contact」というページなら、以下のように設定します。

左メニューの[設定][WP Super Cache]から[高度な設定]タブを開き、[除外する URL 文字列]に「/contact/」を設定して[文字列を保存]します。

WordPressプラグイン「WP Super Cache」のキャッシュ除外設定(お問い合わせページ)
contactページをキャッシュから除外

この他にも、「確認(confirm)」ページや「サンクス(thanks)」ページもあれば除外設定してください。

この記事のまとめ

プラグイン「WP Super Cache」のおすすめの設定方法と使い方を見てきました。

念のためデザイン崩れやコンタクトフォームなどの動作確認をおすすめします。

表示速度の変化を確認したい場合は、再度「PageSpeed Insights」で計測してみましょう。

ただし、計測値と体感のスピードは違いますので、実際の挙動確認もお忘れなく。

なるほどくん

ページ表示が速くなりました。

suya

よい結果が出たら、ぜひ教えてください。

SSLプラグイン

この記事の参考情報

WP Super Cache公式サイト
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