


この記事では、脆弱性が発覚して問題視されているセキュリティソフト「ESET(イーセット)」の評判と乗り換え先(代替品)をご紹介します。
本来であれば脆弱性を防ぐ必要のあるセキュリティソフトですが、セキュリティソフトそのものにも脆弱性が存在する場合があります。
脆弱性が発覚したことで、「ESET」信頼性が疑問視されています。ESETを使い続けて大丈夫なのでしょうか。
アップデートを行えば脆弱性は解決しますが、ゼロデイ攻撃には無力です。
なるほど!やめるべきかよく考えたいですね。
この記事を最後まで読めば、ESETの危険性と乗り換え先がわかります。
ぜひ最後まで進めてみてください。
アンチウイルスソフトは安心安全のために導入するものです。
そのセキュリティソフトに脆弱性が存在しているとすると、危険な残存リスクになります。
果たしてESETは安全なのでしょうか。
脆弱性は発覚したとしてもすぐには公表されません。
なぜなら、公開された脆弱性情報を悪用して攻撃する人たちがいるためです。
そして、ソフトウェアの脆弱性は必ずアップデート(更新)がリリースされてから発表されます。
こうすることで、ニュースを見た人々がすぐにアップデート(更新)できるようになっています。
アップデートがあるからといって安心することはできません。
現在は、アップデート(更新)で対策される前に攻撃するゼロデイ攻撃が増加しており、ESET自身も注意喚起しています。
ゼロデイ脆弱性とは、ソフトウェアベンダーが不具合を認識し、パッチを公開する前に攻撃に悪用されるソフトウェアバグを指す。つまり、ゼロデイ脆弱性を突いた攻撃は、防ぐのが極めて難しく、攻撃者にとってはより魅力的に感じるのだ。
引用元:ESET サイバーセキュリティ情報局(2022年8月3日)
ゼロデイ攻撃は、ソフトウェアアップデート前に行われるため、そもそも検知されることが難しく、実際には多くのゼロデイ攻撃が行われていると推察されます。
ゼロデイ攻撃を前提として対策が必要になります。
それでは、ゼロデイ攻撃にはどのように対策すればよいのでしょうか?
ゼロデイ攻撃への対策を見ていきます。
まず一番重要なのは、できるだけ頻繁に、できれば毎日アンチウイルスソフトの更新を行うことです。
アップデートで対策できる部分は対策するに越したことはありません。
ただし、契約更新漏れやパソコンの設定ミスなどでソフトウェア更新が停止してしまうことがあります。
契約期間は必ず長めに設定しましょう。
サンドボックスとは、未知の脅威を仮想環境で実行して、その挙動からマルウェアなどを検知する機能です。
EDRとは、端末のデータを集中管理して、被害の拡大を未然に防ぐ機能です。
どちらも別途サーバーが必要になるため、法人企業でないと実現が難しい対策となります。
個人でできる対策は限られます。
頻繁にソフトウェア更新をしていたとしても、アップデート前にゼロデイ攻撃が起こったらなす術がありません。
ただし、脆弱性の多いソフトと少ないソフトが存在することも事実です。
そもそも脆弱性の多いソフトを避けて、脆弱性の少ないソフトを使用することも対策となります。
信頼性の高いソフトウェアを選びましょう。
これは一概には言えないため、ご自身の状況に合わせて選択する必要があります。
例えば、パソコンを仕事で使用しているような場合は、リスクを減らすために変えることをおすすめします。
その他にも、個人情報や写真をたくさん保存している方などは変えたほうが安心かもしれません。
代替となるアンチウイルスソフトはたくさんあるため、過去の脆弱性の発生頻度を確認してから乗り換えましょう。
ここからは、過去の脆弱性情報(2021年以降)をもとに、ESETをやめるときの移行先を検討してみます。
日本ではキヤノンマーケティングジャパン社やChatWork社が販売するESET
日付 | 製品名 | CVSS v3 |
---|---|---|
2022年05月10日 | ESET | 7.3 |
2022年04月04日 | ESET | 7.8 |
2022年02月03日 | ESET | 7.8 |
2021年10月29日 | ESET Cyber Security(Mac) | 5.5 |
2021年10月13日 | ESET | 5.5 |
2020年06月05日 | ESET | 7.8 |
2020年03月23日 | ESET | 7.5 |
2020年03月16日 | ESET | 9.8 |
2020年03月16日 | ESET Cyber Security(Mac) | 6.7 |
2020年03月12日 | ESET | 5.5 |
2020年03月12日 | ESET Cyber Security(Mac) | 6.5 |
動作の軽さに定評がありますが、脆弱性への安心感としてはあまりおすすめできません。
動作の軽さで選ぶならESET
トレンドマイクロ(Trend Micro)が販売するウイルスバスター
日付 | 製品名 | CVSS v3 |
---|---|---|
2022年08月18日 | ウイルスバスター クラウド | 7.8 |
2022年04月07日 | ウイルスバスター for Mac | 7.8 |
2022年02月18日 | ウイルスバスター for Mac | 7.8 |
2021年12月09日 | ウイルスバスター クラウド | 7.8 |
2021年11月29日 | ウイルスバスター for Mac | 7.8 |
2021年09月03日 | ウイルスバスター クラウド | 6.1 |
2021年03月08日 | ウイルスバスター クラウド | 7.2 |
2020年11月19日 | ウイルスバスター クラウド | 6.3 |
2020年10月07日 | ウイルスバスター for Mac | 7.8 |
2020年9月23日 | ウイルスバスター クラウド | 5.9 |
2020年08月07日 | ウイルスバスター クラウド | 6.0 |
2020年02月14日 | ウイルスバスター クラウド | 6.2 |
日本に本社を置いており、知名度としては高いですが、信頼性としてはあまり高くないようです。
知名度で選ぶならウイルスバスター
ノートンライフロック(旧シマンテック)が販売するノートン
日付 | 製品名 | CVSS v3 |
---|---|---|
2022年03月03日 | ノートンセキュリティ Mac版 | 7.1 |
2021年に同じくセキュリティソフトを販売するアバスト(Avast)を吸収合併しており、大手ならではの安心感があります。
安定性で選ぶならノートン
ノートンが吸収合併したAvast(アバスト)ですが、脆弱性は多く発生しています。
日付 | 製品名 | CVSS v3 |
---|---|---|
2021年12月02日 | Avast Premium Security | 6.1 |
2021年03月02日 | Avast Antivirus | 5.5 |
2020年08月05日 | Avast Free Antivirus | 5.5 |
2020年04月21日 | Avast Antivirus | 7.5 |
2020年04月21日 | Avast Antivirus | 9.8 |
2020年04月21日 | Avast Antivirus | 7.5 |
2020年04月21日 | Avast Antivirus | 7.5 |
2020年04月21日 | Avast Antivirus | 6.5 |
2020年04月21日 | Avast Antivirus | 6.5 |
2020年04月21日 | Avast Antivirus | 7.8 |
2020年04月21日 | Avast Antivirus | 7.5 |
2020年04月21日 | Avast Antivirus | 7.5 |
2020年03月17日 | Avast Premium Security | 5.5 |
2020年02月04日 | Avast Premium Security | 7.8 |
もともと無料ソフトウェアとして広がっており、信頼性はあまり高くないようです。
無料ソフトで慣れ親しんだ人ならAvast(アバスト)がおすすめです。
ロシア企業が販売するカスペルスキーは、発表されている脆弱性は大変少なくなっています。
ただし、今はウクライナ侵攻のこともあり、ロシアのセキュリティソフトはおすすめしにくい状況です。
詳しくは以下をご覧ください。
信頼性でノートン
ESETからの乗り換え先をまとめると、以下のようになります。
脆弱性はいつ起こっても起こしくないので、変えるなら早めの乗り換えをおすすめします。
製品 | 脆弱性 | おすすめユーザー |
---|---|---|
ウイルスバスター![]() ![]() | 多い | ・日本を優先する人 ・知名度を優先する人 |
ノートン![]() ![]() | 少ない | ・Macユーザー ・知名度を優先する人 |
Avast(アバスト) | 多い | ・動作の軽さを優先する人 ・無料版に慣れ親しんだ人 |
カスペルスキー | 少ない | ・動作の軽さを優先する人 ・ロシアの政治リスク |
こう見ると、現状では実質ノートン
信頼性を重視する人は、ノートンを選びましょう。
インターネットセキュリティ「ESET」のリスクと乗り換え先(移行先)について見てきました。
セキュリティは機能やコストだけでなく、信頼性や安心感も重要な評価基準になります。
脆弱性はいつ起こるかわかりませんので、できれば早くセキュリティソフトを変更することをおすすめします。
急いで検討します。
この記事をご紹介いただいた方がいらっしゃいましたら、読者の声として掲載させていただきます。
ぜひご連絡いただければと思います。
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